戸倉上山田温泉は、1893年(明治26年)に開湯され、今年で開湯130年目になります。それを記念して昨夜SBCで特番が放映されました。
伝統の外湯が3箇所、大本願別院・射的の馴染の場所、そして近年から最近開業の飲食店が隠れグルメとして紹介されていました。それなりに上手に編集され惹かれるものが有りました。
SBCスペシャル 戸倉上山田温泉開湯130年 鬼越トマホークの温泉街さんぽ 2023年3月1日放送分 | バラエティ | 無料動画GYAO! (yahoo.co.jp)
でも、何かが欠けている。今の戸倉上山田温泉には”存在”を主張出来る誇るべきものも少ないけれど、その主張する迫力も細やかで、ただシンプルに時が流れて行く感じがします。
私は昭和46年(1971年)から戸倉上山田温泉に住んでいます。当時は長野県でも有数の温泉地として県外でも有名でした。旅館は近代設備のホテルに建て替えられ、新たに参入する旅館もありました。昭和48年からのオイルショックも乗り越え、今も立ち並ぶ建物群を建設し終えました。当時の旅館経営者は温泉景気が最高であったこともあり、意気軒昂であったものの当面のみで先行きを配慮する思慮に欠けていた様です。
健全経営の旅館あっての温泉景気です。先行きの思慮の無い惰性の旅館経営は国内経済の成り行きと共に不安定化し、老舗旅館と言えども廃業、売却などに至ってきました。旅館の減少、入込客の減少は旅館あっての業者の減少となり、温泉一帯が寂れてきています。
温泉の旅館建物の大半が建築50 年を過ぎてきており、建て替え時期に来ています。設備も古く、他地域温泉地との格差も歴然として来ており、誘客も大変でしょう。建て替え問題はその資金手当てであり、現状はなかなか難しそうです。それが温泉の迫力無さの原因かも知れません。
開湯130年を迎える戸倉上山田温泉、その泉質の良さは誰からも折り紙付き、平地温泉としてアクセスも抜群、傍を流れる千曲川の景観も素晴らしく、釣りやバードウォッチングなどの積極的活用も期待でき、この天然資源は観光資産として手付かずで得られ永遠のものです。
今の状態から直ちに抜け出ることは難しい。どんな戸倉上山田温泉を目指すのか方向性を定め、取り敢えずインフラを中心に官民一体で一歩一歩進むしかないのかなと思います。現状の始末は長年に渡ろうともそれぞれの個人に期待せざるを得ないようです。過去の歴史から推測するに戸倉上山田温泉の再興があってこそ、市内の観光地への活況も期待でき、早期の再興が期待される所です。
こちらもご覧ください。
https://t.co/E5fHo8kp6W https://t.co/9jlwSf29lt」 / Twitter
いろいろなキツネの貯金箱をご覧ください。
キツネ – 貯金箱ギャラリー (kimamajin.com)