先日、北信州の中野市に行って来ました。その報告の1です。
市内は、先般の大雪の残雪が、通りのあちこちに残り、吹く風は、冷たかったけれど、久しぶりの良い天気で、春の気配が感じられました。
中野市といえば、「土人形」で有名です。早速、市街地を抜けて、山手にある「日本土人形資料館」に行きました。建物の周りは、雪化粧した木々に囲まれ、眼下は、中野市街地が一望できる、なかなか風情のある環境です。建物も、上品な作りながら、玄関は、大きな人形に迎えられ、気持ちが華やぎます。
展示室は、中野土人形と共に、全国の土人形の古いものから新作ものまで、大量に展示されています。縁起物から歌舞伎もの、ほのぼのとさせる人間・動物ものなど、彩色も豊かで、見ていて飽きさせません。上の写真の様に、本当に大きな福助から小さなものまで、いろいろ魅力的な土人形がいっぱいです。
ところで、貯金箱になっているものはあるのかなと、探してみました。残念ですが、お金の入れ口のある後ろが、全て見えない展示でした。一般的に、土人形は、後ろの彩色は無く、後ろを見せる価値は無い様です。貯金箱かんでは、結構多くの土人形貯金箱を収蔵していることからしても、恐らくここにも有ることと思います。
上の写真、資料館売店で、土人形の貯金箱を購入しました。一寸小ぶりのものですが、中野土人形貯金箱です。中野土人形には、奈良家と西原家のものがあり、上の貯金箱は、奈良家のものだと思います。何故かと言えば、背中まで彩色されているのが、奈良家の特徴ということだそうですから。
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