にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(戦時中の貯金箱)

 卯の花の 匂う垣根に 時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ 

 「夏は来ぬ」の出だしの歌詞です。当館の垣根の一部、ウツギ(卯の花)が咲き始めました。

 今朝は暖かでしたが、日中はかなり寒い様です。なんだかんだ言っても、夏は足音高く近づいてきます。

ウツギ(卯の花)

 さて、大きな日の丸が描かれた、シンプル・頑丈・実用的な戦時中の貯金箱を収蔵しました。国民学校生徒による手書きのポスター付きです。

 上の写真、戦時中の貯金箱、陶器製、高さ11センチ、横幅13センチ、奥行き6センチです。重さ456グラムです。

 濃い緑色一色で大きな日の丸だけの地味な貯金箱です。重く丈夫に出来ていて、壁掛けにもなっています。お金の出し口は裏側で白い紙が貼られています。両サイドには、それぞれ「一億一心」・「愛国貯金」の標語が書かれています。

 しっかりと貯めることを目的とした貯金箱という感じです。でも、よく見ると、正面が額になっていて見栄えの拘りも感じられます。経年の重厚さも出ています。

 

 上の写真、国民学校生徒の手書きポスター、縦25センチ、横29センチです。裏側には、作者の名前が鉛筆書きされています。

 こちらもご覧ください。

 開催中の企画展「縁起物貯金箱展」の展示品からの紹介です。張子の恵比寿貯金箱です。高さ22センチの大き目のものです。経年のもので、汚れや、一部擦れ・色落ちがあるものの、顔を始め全体的に色鮮やか容姿明瞭です。張子のものは珍しい、お金の出し口は無く、地獄落としです。

 

  

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