にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(会津の赤ペコ貯金箱)
福島県の郷土玩具の代表格で、首振り張り子の中でも一番メジャーな張り子、赤ペコの貯金箱を収蔵しました。
上の写真、首振り張り子の赤ペコ貯金箱、高さ21センチ、横幅33センチのかなり大きなものです。
色落ち・欠け・汚れも少なく状態の良いものです。糸で吊られて、上下左右にゆらゆらと揺れる首が可愛くユーモラスです。随分と長く揺れています。お金の入り口は背中に有ります。一寸模様と紛らわしいかも。お金の出し口は無く、インテリア主体の貯金箱です。
赤ペコには、こんな伝説が有ります。
平安時代、名僧「徳一大師」が「圓蔵寺」を建立していた時のことです。
難工事に手を焼いていたところ、どこからともなく一頭の大きなの赤い牛が現れ、菩薩を安置するための資材運搬に活躍し無事圓蔵寺が完成したそうですが、赤い牛は一夜にして寺院前で石になってしまったそうです。
この伝説をもとに、鶴ケ城主の蒲生氏郷が京都から職人を招いて「赤い牛の人形」を作らせたのが“赤ベコ”始まりです。
その後、会津地方に悪性の天然痘が流行し、小児が次々と倒れていった時に、この“赤ベコ”を貰っていた小児だけが不思議と全快したそうで…
会津地方では子供が生まれると壮健を祈り、疫病除として今でも“赤ベコ”を贈る風習があるそうです。
こんな赤ペコの貯金箱も収蔵しました。
上の写真、赤ペコ貯金箱、高さ11.5センチ、横幅19センチです。
経年で、すっかり色落ちしていますが、形や首振り動作はしっかりしています。ペン書きで、「福島県貯蓄推進委員会」と写真の向こう側、お腹部分に書き込みが有ります。どんな経緯が有るのでしょうか。
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