にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(七福神の貯金箱、その7 夷)

 2日間、ブログを中断しました。この2日間で、展示替え、新企画展「みじかな動物貯金箱、イヌ・ウサギ・トリ」をオープンしました。これらの動物の貯金箱が、こんなにいろいろあるの! と感激して頂けるものと思います。また同時に常設展においても、展示替え、見応えのあるものに替えました。

 さて、揃いで収蔵した見事な七福神の貯金箱、その7 夷の紹介です。

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 上の写真、夷の貯金箱、陶器製、高さ20センチです。大黒天同様に、一寸珍しく神妙に畏まった姿のもの、なんとも言えない良いお顔をしています。経年により色合いに渋さが有り、古めかしさが際立ってきています。

 夷は、商売繁盛、財福をもたらす神として、大黒天とならび広く民間で信仰されています。風折鳥帽子に狩衣姿、破顔微笑して鯛を左わきに抱えた姿が一般的です。しかしこの姿も福神としての信仰も近世以降に広まったものでした。

 この神の発生はあまり明らかでは有りません。いずれにしても古くは漁民に信仰された神であり、13~14世紀に至って市場の守護神となった様です。

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