揃いで収蔵した見事な七福神の貯金箱、その5 布袋の紹介です。
上の写真、布袋の貯金箱、大きなお腹を突き出し、袋を小脇に抱え、いつものにこやかな笑顔の布袋さん、陶器製、高さ20センチです。がっちりとした作りで、経年による落着いた色合いが良い感じを出しています。
唐の時代の末頃、実在したと言われる禅僧です。名は契此(かいし)と言い、日本では神格化され室町時代に七福神の一人となりました。身の回りのもの寄付されたもの一切を入れた袋を背負って放浪し、布袋和尚と呼ばれました。没後、弥勒菩薩の化身であったという伝説も生じました。宋代には画題として好まれ、太った腹をあらわにし、子供と遊ぶ姿が盛んに描かれ親しまれました。
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