岐阜相互銀行が提供した日本民芸貯金箱シリーズ その3で、とりあえず今日が最後、3個を紹介します。
上の写真、左側、「阿茶さん」(23回目提供、長崎県・長崎)です。外来文明の最先端にあった長崎には、紅毛人と称した外人や阿茶さんと呼んだ中国人が盛んに往来しました。その姿を目に映じたままに創ったのが、この古賀人形の阿茶さんです。南京チャボを抱いた中国商人の風態がよくうかがえ、素朴な中に類のない面白さがあり、旧幕時代の開港地らしい異国趣味があふれています。
写真、真ん中、「古代犬」(12回目提供、富山県・富山)です。この人形は、富山土人形の一種で、名古屋の陶工がむかし、ときの藩主の命によって土人形を作ったのが初めと伝えられています。原色に近いいろどりが鮮やかで、素朴で優雅な玩具です。
写真、右側、「招き猫」(17回目提供、群馬県・高崎)です。これは群馬県高崎市近郷で、正月の初詣に売られる商売繁盛の縁起もので、四方八方から福を招くといわれています。種類は右手を上げているものと、左手を上げているのとがあり、実物は張子作りの為、表面の凹凸が面白いものです。
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