キャラクターとして認めていいのか、それともあだ花か、そんなサザエボンの貯金箱を収蔵しました。
上の写真、サザエボンの貯金箱、陶器製、高さ22センチ、結構大きなもので、後ろ側、腰の当たりに、赤く塗り隠された様で解りにくいけれど、タイセイの文字が確認できます。
サザエボンは、サザエさん風の体に、バカボンのパパの顔、そして頭がサザエさん風と言う二体で一体化した特異のキャラクターで、一時期の大人気者でした。
1990年代に出現し、人気が出ました。そもそもは、ダウンタウンの松本久志のアイデアとも言われますが、こんな面白い説もあります。大阪のキタの北にある十三(じゅうそう)、下町の雰囲気を色濃く残すその街で、毎週日曜日、閉じた銀行のシャッターの前だけに姿を現す謎のおもちゃ屋さん、「TOY魔人」さん、この方のオリジナルアイテムで、細々ながら次第に人気が出てきたと言います。
このキャラクターの人気が出てくると、タイセイと言う、中堅会社が、サザエボン グッズを大量生産し、広域的な人気商品となりました。ところが、1995年頃、著作権、肖像権などの侵害で裁判となり、敗訴、禁止命令で、その会社は破産となりました。
その後、名前は知られていたのですが、商品の生産、流通は定かでなく、疎遠となっていたのですが、その貯金箱を収蔵しました。新品の様に奇麗で、しかもタイセイの文字が確認出来、思いがけない思いです。
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