にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(戦前・戦中の貯金箱)

 歴史と言うか、時代を反映した貯金箱を紹介します。

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 上の写真、戦前・戦中に、いろいろな意図を持って、活用された貯金箱の一部です。左側から、警備についている兵隊、続いて、灯篭と鳩、右側、何を意味する建物か解らないけれど、建物とうさぎの貯金箱です。いずれも戦時体制に関係するものでしょう。材質は、今時珍しい紙粘土で、高さは12センチです。どれも未使用で、非常に奇麗、収蔵価値が高いです。

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 上の写真、貯金箱の底の様子です。赤の目立つシールが貼られ、「査定之詔 日本玩具統制協会」と表示されています。日本玩具統制協会は、1941年(昭和16年)に設立されました。これは、戦争遂行に必要な原料不足から、金属など、玩具製造のための原材料を統制していた証しです。こんな非常識の中の戦争突入、結果が、目に見えていました。

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