年代物で美術品の様な重厚な鼠の貯金箱を収蔵しました。


上の写真、重厚な鼠の貯金箱、陶器製、高さ10.5センチ、横幅9.5センチ、奥行16.2センチです。
体の色も、ねずみ色を濃くした精悍な感じで、リアルに鼠の雰囲気が出ています。かなり重く頑丈な作りです。お金の入れ口の穴は綺麗に開けられていますが出し口は有りません。
鼠の貯金箱としては珍しく芸術的なもので貴重です。来年早々の企画展「心が弾む年初めの貯金箱展」で干支の貯金箱としてお披露目です。
ところで、鼠に関わる干支のお話を紹介します。
日本に伝わる 十二支の話
さてさて、「どうして十二支はあの動物なの?」と誰しもが一度は疑問に思ったことがありませんか?日本では、こんな民話が語り継がれています。
昔々の大昔のある年の暮れのこと、神様が動物たちにお触れを出したそうな。
「元日の朝、新年の挨拶に出かけて来い。一番早く来た者から十二番目の者までは、順にそれぞれ一年の間、動物の大将にしてやろう」
動物たちは、おらが一番とて、めいめいが気張って元日が来るのを待っておった。ところが猫は神様のところにいつ行くのか忘れてしまったので、ねずみに訊くと、ねずみはわざと一日遅れの日を教えてやった。猫はねずみが言うのを間に受けて、喜んで帰っていったと。
さて元日になると、牛は「おらは歩くのが遅いだで、一足早く出かけるべ」とて夜のうちから支度をし、まだ暗いのに出発した。牛小屋の天井でこれを見ていたねずみは、ぽんと牛の背中に飛び乗った。そんなこととは知らず、牛が神様の御殿に近付いてみると、まだ誰も来ていない。
我こそ一番と喜んで待つうちに門が開いた。とたんに牛の背中からねずみが飛び降り、ちょろちょろっと走って一番になってしまった。それで牛は二番、それから虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順で着いた。猫は一日遅れで行ったものだから番外で仲間に入れなかった。それでねずみを恨んで、今が今でもねずみを追い回すのだそうな。
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