2012年12月

にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(古い福助貯金箱)

 収蔵品の中から明治時代、若しかすると江戸時代に作られた福助の貯金箱を紹介します。

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 上の写真、古い福助の貯金箱、陶器製、高さ14センチです。

 色落ち、欠け無く、顔の表情も良く分かり、鮮やかな色彩を維持している極めて状態の良い貯金箱です。勿論、お金の出し口は有りません。一寸分かりにくいですが、左手に扇を持っています。

 江戸時代の福助は、おでこが強調され、胸の前で扇を広げているのが特徴だそうです。古いものほど額が大きく、目元がくぼんでいるそうです。

 現在、当館では、変わり種福助貯金箱のミニ企画展コーナーを設置しています。

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にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(珍しい形の大黒・恵比寿貯金箱)

 大黒・恵比寿さんが一緒の貯金箱、よくあるものですが、これは形が珍しい貯金箱を収蔵しました。

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 上の写真、大黒・恵比寿一緒の貯金箱、陶器製、高さ8.5センチです。

 全体が長方形の四角の中に収められ、大黒・恵比寿さんも肩身を狭くして四角の中におさまっています。真ん中の四角の赤色の中に「福」の字、お二人の何となくにこやかな表情も分かり、極、小さいものですが、良く出来ています。

 戦前のものと思われますが、比較的状態も良く貴重品です。こんな形の大黒・恵比寿貯金箱、どんな経緯で作られたのでしょうか。

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にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(変わった珍しい貯金箱)

 古いものだと思うのですが、変わった珍しい貯金箱を収蔵しました。

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 上の写真、大黒さんと恵比寿さんの貯金箱、一番下の写真が、それぞれ同じ裏側の様子です。陶器製、高さ16センチ、横幅18センチです。

 この貯金箱、表から見ると、お金の入れ口が確かに有るものの、裏側がお面の様に、何も有りません。一番下の写真でご覧の通り、これには針金が付いており、壁とか柱とかに括りつけて飾ると共に、貯金箱として利用したものの様です。正直、実際の所は分かりません。

 でも、この貯金箱、素朴でなかなか味わいが有ります。大黒さんには、ネズミがよじ登り、やあやあと困った様子で頬杖をついています。大きな魚を抱えた恵比寿さんは、大口を開けて、困った様な、嬉しそうな表情です。

 表情が良く分かり、欠けもなく、色落ちもまずまずの変わった、珍しい、面白い貯金箱です。

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にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(土人形の山神貯金箱)

 収蔵品の中から興味深い貯金箱を紹介したいと思います。

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 上の写真、山神(山の神)の貯金箱、陶器製、高さ35センチです。昭和時代のもので、縁起物の置物として提供されていましたが、これは貯金箱になっています。

 戦前、あちこちの家で見られたそうです。山の神は、春になると山から降りてきて田の神になり、秋になると再び山に戻ると信じられていました。豊穣・豊作を願い信仰されていた様です。

 山の神は、女神であるとされています。この山の神、左手に、何でも願い事を叶えてくれるという宝珠? を持ち、右手には鉞を持ち、何ともアンバランスです。きっと何か意味が有るのでしょう。

 3月からの企画展「魅せられる縁起物貯金箱」では、大小、興味深い縁起物貯金箱をいろいろ展示すべく企画しています。

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にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(イケメンの福助貯金箱)

 大きな、左右対称バランスのとれた、なかなか良い顔の福助を収蔵しました。

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 上の写真、福助の貯金箱、陶器製、高さ30センチです。かなり経年のものと思われますが、状態は非常に良いものです。全く左右対称のすっきりした形、表情も、服装の色合いも控え目で良い感じです。畳の台座も、経年の傷みが見られるも、この福助に似合いです。

 福助の貯金箱は数多く収蔵していますが、この福助、中でも優れものの部類です。現在、変わり種福助を中心に福助のミニ企画展開催中です。

 どの福助も、どちらかと言えば可愛い顔をしています。頭をなでれば福を招くと言われています。先客万来、商売繁盛の縁起物です。「お多福」とペァで揃えると夫婦円満・福運倍増と言われています。

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