にしざわ貯金箱かん つれづれ雑記(伝統こけしの貯金箱)
大沼昇治さん制作の、伝統こけしの貯金箱を収蔵しました。
上の写真、伝統こけしの貯金箱、木製、高さ25センチです。胴の後ろにお金の入れ口があり、写真の様に、胴が分かれてお金が出せます。底には、「遠刈田 昇治」の署名が有ります。昭和43年の作品だそうで、昭和7年生まれということなので、36才の時の作品です。頭の中に、小豆かなにか入っていて、シャカ シャカ、音がします。
こけしは、江戸時代末期頃から、東北地方の温泉地において、湯治客の土産物として売られるようになった轆轤引きの木製の人形玩具です。伝統的な形式に則った「伝統こけし」は、約10種類の系統に分類されています。このこけしの貯金箱は、遠刈田系(宮城県 遠刈田温泉)で、10種類の内の一種類です。大沼昇治さんは、その伝統を引き継いでいます。
遠刈田系のこけしの特徴は、頭頂に赤い放射線状の飾りを描き、更に額から頬にかけて、八の字の赤い飾りを描いていることだそうです。
この様な貯金箱が出てくると嬉しくなります。貯金箱の奥深さを再認識します。
ついでに、この様なものも収蔵しました。
上の写真、左側、達磨大使の立像、陶器製、高さ30センチ、右側、達磨大使の座像、陶器製、高さ19センチです。いずれも貯金箱、戦前のものかと思われますが、良く出来ています。たかが貯金箱ということの範疇外に有ります。
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